日本陸連は6日、都内で男子短距離のリレー練習を公開した。

 土江寛裕五輪強化コーチ(43)は、日本代表が7月下旬のダイヤモンドリーグ・ロンドン大会男子400メートルリレーに参戦することを明かした。

 8月にはジャカルタ・アジア大会が控えており、その代表選手を中心にメンバーは構成される見込み。欧州をはじめ強豪国が集まる大会だけに貴重な真剣勝負の場となる。土江コーチは「世界選手権に匹敵する緊張感でできるのではないか。いろんなチャレンジをしていきたい」と話した。

 今後、男子400メートルリレーの日本代表は積極的に実戦を増やす方針だ。時期など具体的な詳細は未定だが、昨年の日本選手権で短距離2冠を達成し、世界選手権では200メートル決勝に進出したサニブラウン・ハキーム(18=米フロリダ大)の招集にも尽力する。バトンワークが課題だが、抜群の走力を備えるサニブラウン。バトンさえ克服できれば、金メダルを狙う東京五輪へは大きな戦力になるだけに期待を寄せられる。

 土江コーチは「来年の春先にアメリカへ行ってもいいでしょうし、いろんな形で彼がリレーをする機会を作らないといけない」。スムーズなバトンワークは日本が世界で勝つための生命線だけに「東京五輪を考えた時。どこかで(サニブラウン)ハキームに走ってもらって、修正を重ねていかないと」と語った。