6月10日に堺市家原大池体育館で行われたハンドボール男子の全国高校総体大阪府予選決勝で、大体大浪商の選手の肘が桃山学院の選手の胸付近に当たったとして、大阪高等学校体育連盟(大阪高体連)ハンドボール専門部が試合後に調査していたことが5日、分かった。

 同専門部は反則行為と認定したものの、故意の「肘打ち」とは断定できなかったとしているが、桃山学院側は反発している。

 同専門部によると、問題の場面で審判は別のプレーを見ており、反則と判定しなかった。後日、桃山学院からの指摘で映像を確認し、反則と認定した。

 両校選手らへの聞き取りで大体大浪商の選手は「ユニホームを引っ張られ、振りほどこうとしてやった」などと説明し、映像でも故意と確認できなかった。反則を受けた選手にけがはなく、反則をした選手は両校監督立ち会いのもとで謝罪。行為を見逃した審判らは厳重注意となった。

 一連の調査では、当該選手を除く大体大浪商の部員らが試合を前に無料通信アプリLINEのグループで「ぶっ殺す」などと投稿していたことが判明。同専門部は組織性や計画性など、反則行為との因果関係は認めていないが、桃山学院の生田耕三教頭は「そう言われても、現実に起こっている」とした。