歴史に名を刻んだ「NBA八村」が誕生した。20日(日本時間21日)、NBAドラフトがニューヨーク・ブルックリンのバークレイズ・センターで行われ、八村塁(21=ゴンザガ大)が1巡目9位でウィザーズから指名を受けた。左の胸元に日の丸のピンを付けて登場した八村は、名前を呼ばれると、家族らと抱き合い、チームの帽子を受け取ってかぶりながら壇上に上がった。その後、アダム・シルバーコミッショナーと笑顔で握手を交わし、インタビューには1人で応じた。

八村は青いシャツにちょうネクタイ、その上に、ワインレッドのジャケットを着用。このジャケットの裏地に、熱い熱い思いを込めていた。

ウィザーズの公式ツイッターには、八村がジャケットの裏地を披露している画像がアップされた。

何と右側は日本の浮世絵模様。そして、左側には自身のルーツであるベナンの伝統的な柄と思われる、鮮やかなデザイン。

八村はベナン人の父と、日本人の母の間に生まれた。日本とベナン、バスケットボールの本場米国で認められた若者は、関係の深い2つの国への思いを文字通り“胸に”、晴れ舞台に臨んでいた。