ジュニアを主戦場とし、初出場の鍵山優真(16=神奈川・星槎国際高横浜)が91・61点の自己ベストを更新した。

昨季からの新ルール導入後、ジュニアの世界最高はダニール・サムソノフ(ロシア)の87・33点。4回転をSPで跳べるシニアの大会ながら、その得点を上回り「89点ぐらいだと思っていた。80点台と90点台は全然違う。最初に(得点が)出てきて、驚きと『そんなに出るんだ』と思った」と初々しく振り返った。

冒頭の4回転トーループは出来栄えで3・26点の加点。「一番、4回転が自信あった。最初に跳んで、安心感を持たせて、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)をいい形で跳べた」。最近苦労していたという3回転半も成功させ、ジャンプ3つをきっちりとまとめた。

演技後はガッツポーズで喜びを表現。9日のフリーに向けて「この試合は守るものがない。思い切って成功するなら成功するし、失敗するなら失敗する」。挑戦者として、さらなる高みを目指す。