ラグビー部で新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生した天理大は1日、ラグビー部寮への入所を2日から開始すると報告した。個人で運動することは認められるという。

ただし、大学の担当者は「(10月10日開幕予定の関西大学)リーグ戦から逆算して、ということではありません」と説明し、チームとしての活動再開日は未定とした。

同部からは8月27日までに部員60人の陽性が判明。現在は1人が入院、3人がホテルで隔離中という。同18日までに陽性が判明していた部員は全て退院、退所しており、保健所の指導は「他の人への感染性はない」。そのため、9月2日からラグビー部寮に入所させる。

8月18日までにPCR検査で陰性だった部員は、個室に隔離されていたが、この日で2週間の経過観察も終了となった。大学は自主的にPCR検査を行い、陰性が確認された者に限って、2日から寮に入所させる。

寮は8月27~28日に除染、清浄作業を行い、換気も終えた。入所後は18畳の1室を2人以下とし、遮蔽(しゃへい)物を設置。食事や入浴は時間と空間を区分し、手指消毒や自室外でのマスクの着用など、必要とされるコロナ対策を徹底する。

天理大は「8月12日の陽性者判明以降、天理市及び周辺地域・社会の皆様には、たいへんご心配をおかけしております」とコメントした。