ロシアのタス通信は28日(日本時間29日)、フィギュアスケートの世界選手権(3月、ストックホルム)が予定通り開催されると報じた。この日は国際スケート連盟(ISU)が、開幕まで2カ月を切った世界選手権の開催可否を協議することになっていた。

29日、日本スケート連盟の伊東秀仁フィギュア委員長は「(情報は)もちろん入っています。この世界選手権は(22年北京)五輪の(出場)枠取りになる」と口にし、新型コロナウイルスの影響で世界選手権への派遣を中止したショートトラックとは違った見解を示した。同連盟としては「選手の安全が第一ですし、最高のパフォーマンスを発揮してもらうのが僕らの仕事。スポーツ庁、外務省などと相談しながら対策を練っていきたい」(伊東委員長)と派遣に向けて情報収集に努めていく。

日本勢は昨年12月の全日本選手権(長野)の成績を基に代表を決定。男子は羽生結弦(ANA)宇野昌磨(トヨタ自動車)鍵山優真(星槎国際高横浜)、女子は紀平梨花(トヨタ自動車)坂本花織(シスメックス)宮原知子(関大・木下グループ)、アイスダンスは小松原美里&尊(ともに倉敷FSC)組が選ばれた。

ペアは全日本選手権で実施されなかったものの、拠点のカナダからの帰国が困難になっていた三浦璃来&木原龍一(ともに木下グループ)組が派遣されることも決まっている。