フィギュアスケート男子で世界選手権3連覇中のネーサン・チェン(22=米国)が13日、寝具メーカー「エアウィーヴ」のイベントにオンラインで出席した。

同社がスポーツだけでなく学業にも真剣に取り組む文武両道を目指すアスリートを継続的に育成していくための奨学金制度を設けることに伴い、賛同者として登場した。

イェール大学で統計学を学び、将来は医師を目指している。奨学金制度を利用しながら学業を続け、アスリートとしてのパフォーマンスと睡眠の質との関係を同社の寝具を使ってデータ収集、分析し、スタンフォード大学の睡眠医学・精神医学教授のエマニュエル・ミニョー氏の指導のもとで研究を行う予定だという。「私自身研究の初期段階ですがワクワクしている。アスリートとしてフィードバックする。これから先、学術面での研究も生かしてサポートしたい」と見通した。

現在は22年北京五輪を控えて、大学は休業している。「あと6カ月しかないので、大変クレイジーな状況ですが、新しいプログラムを準備しています」と近況を報告した。

開幕が迫る東京五輪について、選手へのメッセージを求められると、「五輪は特別なイベントであります。選手たち、観客、世界全体がチャレンジングな時期ですが、積みあげたものを生かして特別な大会で見せてほしい。前例ない形で行われますが、大変力強いもので、私自身もワクワクしています」と述べた。