女子76キロ級の鏡優翔(東洋大)が決勝に進み、パリ五輪代表に決まった。五輪階級で5位以内の選手の国・地域に出場枠が与えられ、日本勢は3位以内で代表に決定する選考となっていた。
勝負は準々決勝だった。相まみえたのは、東京五輪2位で、6度の世界一経験があるアデライン・グレイ(米国)。「目標。7回目の挑戦は私が阻止したい。(強くて)この子は無理だと印象づけたい」。大会前から思い描いていた。出産を経て復帰した偉大な先人に「アデラインさんはお子さんを生んでいらっしゃったため、練習できない期間があったはず。そこは負けていられない」とも士気を高めていた。
思いの強さを見せつけるように組み合い、タックルで攻めて4-1で快勝。「グレイさんに勝てる実力がついたんだなと実感した」と自信を胸に迎えた準決勝でもキューバ選手を5-2で下し、「ずっと自分を信じて闘うことができた」と感慨に浸った。
東洋大の4年生。この日は髪の一部を金色に染めた。「すごいオシャレとかかわいいとかが、すごい自分のモチベーションになる人なので!」。他選手ではあまりみかけないネイルや、マウスピースなどにもお気に入りのデザインを施して戦ってきた。五輪初出場を決めた舞台でも、自分のスタイルを貫いた。
日本女子は、五輪の最重量級は金メダルがない。世界王者として、その場に立つための決勝が控える。「自分らしくやれば、おのずと結果はついてくる」と見据えた。


