対抗戦2位の早大と、同4位明大が対戦し、明大が31-27で勝利した。

先制したのは早大。試合開始50秒、相手22メートルラインでキックをチャージしたFB河瀬がインゴールに転がったボールを抑え、トライ。SH斎藤が難しいコンバージョンを決め、7-0とした。明大も5分にPGを返したが、早大も18分にPGを決めた。

明大の反撃は22分。WTB高橋が自陣から巧みなステップで60メートル以上をゲインし、最後は右への展開からWTB山崎がトライ(ゴール)を決め、10-10の同点とした。

明大は、早大に1PGを追加され、再びリードを許したが、36分に敵陣での展開からCTB射場が相手4人を豪快に突破。そのままインゴール中央に飛び込み(ゴール)、17-13とこの試合初めてリードを奪い、前半を折り返した。

後半開始直後は早大が敵陣に攻め込んだが、明大は粘り強い防御で応戦。反則を犯さず、徹底した低いタックルでしのぎ切ると、ターンオーバーから一気に早大陣深くに攻め込んだ。19分に、勢いそのままにスクラムからFWの連続攻撃で貴重なトライ(ゴール)を奪い点差を広げた。

ここから、両チームががっぷり四つの激闘を展開。早大が、23分にラインアウトからCTB桑山が個人技で抜け出し、反撃のトライ。ゴールも決まり、再び4点差に詰め寄った。それでも、明大は33分、敵陣深くまで攻め込み、再びFWで連続攻撃をしかけ、トライ。37分には、早大WTB佐々木が左隅にトライを決め、残り2分で、点差は4点に。

残り1プレーとなり、早大は自陣からボールをつなぎ、明大陣に攻め込むも、最後は明大が粘りの防御で早大のノックオンを誘い、勝利を収めた。

田中監督は「大学選手権は1試合、1試合成長させてもらっている。決勝戦に向けて、大きな自信になった」と話した。

明大は12日の決勝(東京・秩父宮)で天理大と対戦し、22季ぶりの学生日本一を目指す。