ネスレ元社員ら2人を逮捕
飲料品販売のネスレベバレジ(ネスレ日本などに再編、本社神戸市)の元社員が架空の自動販売機設置工事代金を同社に請求し現金を詐取したとして、警視庁捜査2課は18日、詐欺容疑で東京都西東京市の元同社東京営業部次長石瀬成明(48)、東京都足立区の自販機設置会社社長石橋薫(61)の両容疑者を逮捕した。
いずれも容疑を認めている。同課は、00年7月から04年11月までに40数回、計2億数千万円を詐取した余罪があるとみて追及する。
だまし取った金は7割を石瀬容疑者、3割を石橋容疑者に分け、石橋容疑者は競馬や消費者金融への返済、自動車の購入費に充てていたという。
調べでは、自販機の設置工事などの決定を担当していた石瀬容疑者らは、03年3月から04年11月までの間、石橋容疑者の会社が自販機設置工事をしたように装い、10数回にわたりネスレベバレジに工事代金を架空請求し、計約2800万円をだまし取った疑い。
昨年5月、同社に税務調査が入り発覚。同社は石瀬容疑者を懲戒解雇し、告訴した。
[2006/1/18/14:08]
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