安倍晋三官房長官は21日、閣僚就任後、初めて地元・山口県に入り、同県宇部市内の後援会集会で9月の自民党総裁選について「至誠をもって事に当たりたい。動ずることなく、日本のために頑張りたい」と述べ、出馬への意欲をにじませた。
安倍氏は、幕末の思想家、吉田松陰が孟子の言葉として弟子たちに伝えた「至誠にして動かざるものは、いまだこれ有らざるなり」との言葉を引用。意味について「誠実さでなしえなかったことはこの世にない」と説明し「至誠」の重要さを強調。自らが小泉純一郎首相の後継候補に挙がっていることに関し「父(故安倍晋太郎元外相)が総裁候補と言われた時に自分を鍛えていこうと言ったことを思い出す」と回想した。
後援会幹部らのあいさつでは「一大決心を固めて頑張っていただきたい」(藤田忠夫宇部市長)など総裁選出馬を促す声が相次いだ。
[2006/1/21/15:17]