人権尊重や腐敗防止を目的に活動する国連関連組織の「国連グローバル・コンパクト」に、粉飾決算容疑が持たれているライブドアが加入していることが4日分かった。
この組織には不祥事を起こした企業に脱退を求める規定はないが、国内加入企業の中からライブドアが引き続き在籍することを疑問視する見方も出ている。このため国内での運営委員長を務める三井住友海上火災保険は、3月中にも開く運営委員会でライブドアから事情聴取する方針を決める。
国連グローバル・コンパクトの加入企業などは、人権や労働、環境、腐敗防止の各分野に及ぶ10原則を活動に組み入れる必要がある。原則には「強要とわいろを含むあらゆる形態の腐敗を防止するために取り組む」という項目も盛り込まれている。
[2006/3/4/20:49]