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  現代医学が明かす漢方の威力
 

【第41回】

新陳代謝鈍らず元気にやせる「防風通聖散」

現代医学が明かす漢方の威力

肥満(5)

 日本人は欧米人ほど太らないといわれたのは昔の話。肥満外来を開設する京都市立病院の吉田俊秀部長の元には、年間900人もの患者が押しかける。うち92%は女性で平均年齢は47歳。体重の平均は85キロだそうだ。「100キロを超える人も200人ぐらいいますよ」。日本人に肥満が少なかったのは、ひとえに伝統的な和食のおかげだったらしい。

 こうした肥満に対し、漢方では以前から防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)が効くといわれてきた。吉田部長は、その作用をネズミの実験で明らかにした。では、人間でも同じように効果があるのだろうか。

 そこで、吉田部長は便秘を伴う中年の肥満女性50人に食事療法と運動療法を行った上で、一方には過酸化マグネシウム、もう一方には防風通聖散をのんでもらって、体重の減り方を比較した。過酸化マグネシウムには、下剤の効果があるのだそうだ。6カ月後、過酸化マグネシウムのグループは平均体重が75キロから72キロに低下したのに対し、防風通聖散のグループは69キロと6キロも体重が落ちていた。同じ食事でも、明らかに体重の減り方が大きかったのである。

 このとき、一緒に安静時の代謝量も測定した。食事制限をしていると、たいてい体の新陳代謝が鈍り、元気がなくなるものだ。実際に、過酸化マグネシウムをのんでいた人は、代謝量が1割も低下していた。ところが、防風通聖散をのんでいた人は、代謝量が落ちなかった。つまり、防風通聖散は「新陳代謝が鈍らず、元気にやせる」のも特徴なのである。

 ただ、ここで注意したいのは副作用だ。防風通聖散をのんだ300人のうち3人に肝臓の障害が出た。つまり100人に1人は副作用が出たのである。「服用をやめれば2週間ほどで回復しますが、GOTやGPTが10倍も高くなった人もいました。効果があるからには、漢方薬でも副作用はあるのです。副作用はないと決めつけるのではなく、副作用があり得ることを認識して使うことが大事。定期的に肝機能の検査をすればすぐに分かるのですから」と吉田部長は強調している。

【ジャーナリスト 祢津加奈子】

食事療法

 比較試験に参加した50人の女性は40〜50歳代の肥満者。食事は1日1200キロカロリーで毎日350キロカロリー相当の運動が課された。その上で、過酸化マグネシウムか防風通聖散を服用した。
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