昨年のリオデジャネイロ・パラリンピックの男子400メートルリレーで銅メダルを獲得した多川知希(31=AC・KITA)が、男子100メートル(切断などT47)を11秒44で制した。向かい風0・6メートルの中でのレースとはいえ、11秒32で優勝した昨年からタイムを落とした。米国遠征の疲労が抜けず、「この大会にピークをもってこれなかった」と首をかしげた。

 リオ大会後はアゴが上がっていたスタートの姿勢を修正しているという。「20年に決勝に残ってメダルに絡みたい。そのためにも10秒台を目指したい」。7月の世界選手権ではリレーでメダルを狙うが、3年後のパラリンピックでは個人で大きな夢を追う決意だ。