2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会の中南久志パラリンピック統括室長は5日、同大会の種目数や選手数の上限が決まったことを受けて「準備が加速する」と話した。

 国際パラリンピック委員会(IPC)は4日の理事会で全22競技の実施種目数を537、選手数の上限を4400人と決定。同氏は「考えていた数字から大きく外れることはなかった。準備に大きな影響はない」と、史上最大規模も想定内だったことを明かした。

 もっとも、陸上、競泳、トライアスロンの3競技の詳細な実施種目決定が先送りになったことに「競技日程が決められない」と戸惑いも。IPCの発表では陸上は「18年に決定」、競泳は「今年中に決定」、トライアスロンは「後日決定」とバラバラ。「なるべく早く決めるように、IPCに働きかけていきたい」と話し、全競技日程発表は「3競技の種目が発表されてからになる」と説明した。