親族同士が現役または元選手であることは珍しくない。昨年11月にデビューした愛知支部の松田真実も、その1人。彼女の祖父は、往年のファンならご存じの爾見照雄さん(84)である。


爾見照雄さん(右)と孫の松田真実
爾見照雄さん(右)と孫の松田真実

当時の登録番号は1473。デビューは59年7月の蒲郡で、生涯成績は1着1378度、優出80度(優勝22度)だ。SG出場も経験しており、77年3月下関の第12回鳳凰賞(現・ボートレースクラシック)では優出4着と、爪痕を残している。

“カエルの孫はカエル”で、松田は爾見さんの影響もあって選手となった。そんな孫に対し「厳しい養成訓練を終えて選手になったことは立派だと思います。(デビューして)3年のうちは、成績は気にせず、うまい人のまねから入り、覚えていくといいと思います」と、ねぎらいとアドバイスを口にする。

爾見さん自身も選手時代は、けがやメンタルコントロールなどで苦労した。「けがなく、長く選手生活を続け、女子NO・1になる目標を持ってほしいです」と心配しつつ、今後の活躍に胸を膨らませている。

昨今ボートレースへの注目度は高く、売り上げも好調だ。古き時代を支えてきた1人でもある爾見さんから見た現況を聞くと「いいと思います。今の状態で、ファンから目を離さないように、現状を続けていってもらいたいと思います」。

ボートレースはファンあってこそ開催ができる。昔も今も、その思いが変わってはいけないことを教えてくれた。