女子レーサーの素顔を紹介する「ビューティフル・ボートレース」。今回は孫崎百世(28=滋賀)を取り上げます。救命救急の現場に関わった、過酷な職歴を持つ異色の存在。今期はF2で思い切ったレースを封印しているが、いつかボートレース界の聖母(マドンナ)となるべく、ど根性で突き進む百世ちゃん。その素顔に迫ります。

看護師からボートレーサーへ転身した孫崎百世
看護師からボートレーサーへ転身した孫崎百世

 -看護師からボートの世界へ。なぜ、転身を

 孫崎 看護師はやりがいがあったし、職場のメンバーも大好きでした。でも、新しいことに挑戦したかった。やまと学校(現ボートレーサー養成所)のことを調べたら、身長、体重がぴったりで。年齢的に今しかできないことを…という気持ちで受験しました。

 -ボートレースは知っていた

 孫崎 京都の山科で働いていたので、友達とびわこボートに遊びに行ったことがありました。舟券を当てて、冬物のコートを買うつもりで(笑い)。そのときは選手になるなんて、思っていませんでした。

 -小、中学校時代はスピートスケート、アルペンスキーなどウインタースポーツが得意だった

 孫崎 北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉の出身です。子供ころは、運動以外することがなくて(苦笑)。じっとしているのが、あまり得意じゃなかったです。

看護師時代の仲間と。右から2人目が孫崎
看護師時代の仲間と。右から2人目が孫崎

 -高校はニュージーランドへ

 孫崎 4年間、留学していました。でも、卒業後の進路は全く考えていなかったし、やりたいことも見つからなかった。夢中になれて勉強になることだと思い、看護学校に入りました。

 -好奇心、行動力にあふれていますね

 孫崎 生まれてから今まで好奇心が絶えなかったです。でも、最近は落ち着いて物事をしっかり考えて行動するように心掛けています。なかなか難しいですけど(笑い)。

 -ボートは楽しい? 厳しい? 

 孫崎 両方です。ボートに乗るのは楽しいけど、勝負の世界は厳しいです。

 -それでも、練習は欠かさない

 孫崎 できる限り、ボートに乗っていたいです。自分の体の一部みたいに操れるようになりたい。

 -家族の反応は

 孫崎 実家の阿寒湖温泉で、近所の人も一緒に中継を見ながら、応援してくれています。私が初勝利を挙げたときは、すき焼きと赤飯でお祝いしてくれたみたいです。

アウトドア仲間の友人と北海道の山を滑り終えて笑顔
アウトドア仲間の友人と北海道の山を滑り終えて笑顔

 -最近の休日の過ごし方は

 孫崎 家にこもって、ごろごろしてしまうこともあるけど、基本は外が好き。旅行に行ったり、山に登ったり、どこかに出掛けています。

 -結婚願望はありますか

 孫崎 婚活しないといけない時期になって来ました(苦笑)。35歳ぐらいで結婚できればいいけど…。

 -最後にボートレースの魅力を

 孫崎 全部が魅力です。その中でも、モンキーターンが一番。人それぞれ違うし、格好いいので是非、レース場に見に来て下さい。

※次回は11月14日更新予定

 ◆孫崎百世(まごさき・ももよ)1988年(昭63)10月23日、北海道生まれ。119期生として16年11月のびわこでデビュー。今年7月28日住之江で、デビューから101走目で初勝利。昨年の獲得賞金は44万4000円、今年は384万7000円(5日現在)。154センチ、45キロ、血液型A。