ガールズケイリンコレクションはファン投票1位の高木真備(21=東京)が初制覇した。

 やり続けてきたことは無駄ではなかった。師匠の笠原一人氏(引退)や高木隆弘ら練習仲間、男道を掲げる加瀬加奈子からも「今しかできないんだから、どんどん先行しろ」と言われて実践してきた。

 最初のうちは逃げつぶれて大敗。敢闘門に引き揚げて、悔しさに涙する繰り返しだった。「もう、心が折れそうになったことが何回もあった」(高木)。それがどうだ。今では打鐘から逃げ切り、息も切らさずインタビューに向かうほど地力を付けた。

 レースは鐘前発進の奥井迪後位にすんなりはまる絶好の展開。後続の仕掛けに合わせて番手まくりを決めた。これまでの大レースでは作戦は「先行」と決めてきたが、今回は封印。狙い通り、勝つ競走を演じた。

 ファン投票1位に応えての制覇。人気と実力を備えた高木が「進化した自分を見てもらいたい」と、地元・立川で行われるガールズグランプリに照準を合わせた。