中井大介(52=福岡)から連絡があった。「今年はやっていないと思われるのは嫌だから(笑い)」と。というわけで、今年も中井の支援活動に同行させてもらった。


新米300キロを贈呈した中井大介(左)と「カリタスの園 天使育児園」職員の北川亜佐美さん
新米300キロを贈呈した中井大介(左)と「カリタスの園 天使育児園」職員の北川亜佐美さん

今年も中井は「カリタスの園 天使育児園」を訪れた。昨年は新米120キロを施設に届けたが、今年はどーんと倍以上、300キロの新米だ。

さらに、今年は「子供たちに自転車に触れてもらいたい」との思いから、カーボンフレームも携行した。「自分のやつじゃ夢がないから」という理由で、S級で活躍する林慶次郎(25=福岡)の自転車を持って行ったのだが、子供たちの反応は思っていた以上に良かった。触ってみたり、サドルにまたがってみたりと、初めて見る、まるでマシンのような競技用自転車に子供たちは興味津々だった。


初めて見る競技用自転車に子供たちは興味津々
初めて見る競技用自転車に子供たちは興味津々

子供たちが無邪気にはしゃぐ姿に中井は「持っていってよかったね。競技用の自転車を見る機会はなかなかないだろうし、『いい思い出になった』と言ってもらえてうれしかった」と満足そうだった。

昨年、施設を訪れた際にはレース観戦などのプランも挙がったが、まだコロナ禍ということもあり実現には至っていない。「来年ぐらいはと思っているんだけどね。できれば、バックヤードツアーとか、裏側も見せてあげたい。そこで何かしら感じてもらえればいいね」。

今なお現役で頑張る中井にとって、この活動を続けることはモチベーションの1つ。子供たちの笑顔が、その原動力となっていることは間違いない。【音無剛】