【野島成浩・こう成る こう成れ スペシャル】
◆12R:日本競輪選手会理事長杯
弥彦駅から競輪場に向かうことにした。ちょっと赤や黄に色づいた山が見え、温泉宿を脇目に大きな鳥居をくぐる。弥彦神社はNHK朝ドラのロケ地になり、日本女性で初めて法曹界に飛び込んだ主人公の芯の強さが描かれた。番組タイトル「虎に翼」は言い換えると「鬼に金棒」のようだ。
森に囲まれ、厳かな境内を歩くと、びびっとひらめく。そうだっ、理事長杯は真杉匠を推そう。今や輪界の虎だ。動きが素早く、力強く、しなやか。どう猛でもある。ここでは連係セットの菊池岳仁がまさに、羽ばたくための翼になる。
真杉は夏から秋へ大活躍が続く。7月に松戸サマーナイトフェスティバル、9月には宇都宮共同通信社杯とでG2連続Vを飾り、賞金ランクも6位に浮上。2年連続のグランプリ出場が見えてきた。
その走りは誰もが驚く内容ばかり。宇都宮の準決は中団キープに安穏とせず、前団をたたいて逃げ切り。決勝は要所でヨコが達者な南修二の内をすり抜けた。そして、直前の青森G3決勝は、新山響平の2段駆けを許すまじと、アウトから何度も体当たりした。
「相手が想定してないことをやる。こうはして来ないと思うことを逆にやる。すると展開が楽になることがある」。徹底先行で培ったレース勘を生かし、心理戦を楽しむ。それが可能になるよう備える。
熊本G3の追加配分を断り、関東エースの力を示すためにスタンバイOK。展開は、昨年の理事長杯で先行できなかった菊池が逃げ構え。真杉は清水裕友や深谷知広が嫌がるタイミングでけん制し、最後に自力発進する。
(2)(1)(4)と(2)(3)(5)、(2)(1)(5)のトリプルBOXで計18点。






















