1予2着スタートの取鳥雄吾は2日目、3日目と同じ負け方をしたことが気になる。強い選手を後方に置くのが競輪のセオリー。取鳥が今後ひと皮むけるには、力を出し切る概念を変えること。これが次のステージにつながる。
準決10Rは清水裕友、太田海也で決まった。太田は、打鐘で内に包まれる厳しい展開をよくしのいだ。ヨコができなくて、やみくもに粘る選手が多い中、こじ開けるレースができたのは今後に生きると思う。
彼の長所は先行する引き出しが多いこと。突っ張ってみたり、引いてカマしたり、準決のようにこじ開けて前に出たりする。安易にまくりに頼らないところがいい。
決勝は一筋縄ではいかないメンバーとなった。太田は先行のイメージが強く、どのラインも彼を警戒するだろう。
1予5着で本来なら勝ち上がれていない。しかし、上位で失格があり、繰り上がって決勝まで勝ち進んだ。そのチャンスを生かし切ったことも大器を感じさせる。
タイトルはいつでも取れるのではなく、取れる時につかまないと、次はいつ来るか分からない。初めてのビッグを地元で飾る。太田には、そんな活躍を期待する。(日刊スポーツ評論家)























