秋のG1、寛仁親王牌が前橋で幕を開ける。今年のタイトル戦も、あと2つとなった。
今年は賞金差が大きいので、8位以下の選手は優勝することがGPの出場条件になりそうだ。賞金争いが厳しいわけではないので「なるようになる」の心境だろう。
今年の寺崎は、オールスターを優勝して飛躍の1年となった。持ち前のスピードに積極性が加わり、寺崎を出させる前提で組み立てる自力選手が多くなった。
以前は末足に自信はなくてもトップスピードが高いので、力任せのレースが多かった。しかし、ラインに助けられることが多く「レースを読める選手」になってきた。勝負どころの判断が的確で、後ろの選手も安心して付いていられるようになった。とはいっても、あのダッシュには安心できないが…。
前橋バンクは直線が短くカントがあるので、トップスピードが高いと有利に見える。だが実は、ルーレットのようにスピードが落ちないので、早めに主導権を取りたい選手が多い。かといって構えると位置が悪くなり、トップスピードだけで勝負できるほど甘くない。一瞬の判断が大事なバンクだ。
特選10Rは岸田剛の番手だ。自力と番手は役割が違う。何回も言うが「番手選手が自力選手を育てる」。菊池岳仁がいて簡単には主導権は取れないだろう。しかし、自分がやられてうれしいことは岸田も同じ。最初から古性優作にはなれないが、近づく努力は大切だ。
「たれてきたから番手から出る」ではなく、「番手とは?」を常に感じて走ってほしい。(日刊スポーツ評論家)























