鈴木圭一郎(22=浜松)が鮮やかな追い上げで山陽G1初制覇を果たした。鈴木のG1優勝は昨年9月伊勢崎ムーンライトCCに続いて4度目。今年優勝は5回目(SG1回)で通算18回目。2着は岩崎亮一、3着は緒方浩一。

 2期連続S級1位をキープの鈴木が、横綱相撲で圧勝した。S7番手から的確なさばきで4周1角で2番手に上がると、5周3角で先行する岩崎をかわしてトップに躍り出た。「Sは朝練で08のありえないフライングだったので張り込まなかった。8周回あるので、7番手でも平常心でいけば勝てると余裕を持っていきました」と冷静さを失うことなく自らを信じた。

 車の仕上がりは良く「5日間で総合的に一番良かった。タイヤは朝、4本当てて一番いいのでいきました」と手応えは抜群だった。「最近はレースを楽しもう、それで結果がついてくればいいという考え方になってきた。それがいい方に出ています」と精神面の成長も著しい。【大野義孝】