藤原悠斗が同期相手にシビアな立ち回りを見せ、4場所連続の決勝切符をつかんだ。

 準決9Rは前受けから打鐘で関東勢に外並走され、その外を北勢が仕掛けた。「最悪の展開。あれしかなかった」と内を突いて、先行態勢に入った大沢哉太の番手金沢幸司の内で粘った。最終的に番手奪取して、直線一気に抜け出した。「まさか同期にやられるとは」と金沢のきつい“口撃”には苦笑いしたが「足を使って位置が取れている」と好感触だ。15年1月から3班に降格。「まさかのチャレンジ戦。引退かと思ったが、あの1年間で得たものが大きい」。決勝も何でもありの総力戦で波乱演出を狙う。