地元のエース太田竜馬(23=徳島)が七夕決戦を制し、2月・高松以来2度目のG3優勝を完全Vで飾った。地元勢の優勝は05年の小川圭二以来14年ぶり。

打倒太田に挑んだ南潤-渡辺十夢の近畿勢に、単騎の簗田一輝が続いて打鐘。一度は後方に置かれた太田だが、久米康平-小倉竜二を連れて一気に襲いかかった。南もかかっていたが、太田の勢いはこれを上回り、最終2角でまくり切ってゴールまで一直線。追いすがる簗田の強襲を制して押し切った。「(地元で)緊張感はありましたが、後ろに2人が付いていたので早めでも行きました。うれしいけど、地元で勝てるイメージはなかった」。

賞金ランクは7位まで押し上げた。次走は13日からのG2サマーナイトフェスティバル(別府)。その先には、夢のKEIRINグランプリだ。「まだ走るのはおこがましい」と謙虚に話すが、実現は間近に迫っている。【杉森洋一】