日刊スポーツ新聞社制定「第34回競輪年間三賞」の受賞者が決定した。敢闘賞はKEIRINグランプリ(GP)を制した和田健太郎(39=千葉)が選ばれた。

“一発ツモ”とはまさにこのことだ。デビュー19年目、ノンタイトル、GP初出場の和田健太郎が、千載一遇のチャンスをものにした。「よもやGPを勝つとは思わなかった。郡司(浩平)君の頑張りのおかげだが、4角で空いた内を瞬時に突けることができたのが最大の勝因ですね」。

一躍、賞金王にも輝き、今年は年間を通して白いユニホームを身にまとう。「前年覇者の(佐藤)慎太郎さんも言っていたけど、GPを勝っても強くなったわけではないのは分かっている。これまで通り南関ラインを大事にしていくことは変わらない。そこだけはぶれずにやっていきたい。それでも、1年間背負う1番車の重責だけはしっかりと果たしていきたい」。

そして最後にこう締めた。「いずれにしても今年も頑張って、また日刊三賞がいただけるように頑張るだけです」。

◆和田健太郎(わだ・けんたろう)1981年(昭56)5月27日、千葉・酒々井町生まれ。千葉経大付高卒。競輪学校(現養成所)87期生で在校成績は29位。02年8月弥彦でデビュー(1<4>(9))。18年函館でGIII初優勝。20年平塚GPでビッグレース初制覇。通算1628戦307勝。通算獲得賞金は5億6147万5000円。172センチ、78キロ。血液型A。