日刊スポーツ新聞社制定「第33回オートレース年間三賞」は2月16日、新型コロナウイルス感染症対策のため表彰式は行わず、表彰のみを行った。殊勲賞(MVP)は青山周平(36=伊勢崎)が2年連続でつかんだ。技能賞は森且行(46=川口)、敢闘賞は上和田拓海(24=川口)、女子特別賞は佐藤摩弥(28=川口)が受賞。なお、選手はリモートインタビューで答え、森は1月19日に取材した。

青山周平が2年連続で殊勲賞を受賞した。「日刊スポーツ三賞は昨年に続いて受賞させて頂きましたが、JKAの表彰も含めなかなか選んでいただけない賞ですので、大変光栄に思っております」と素直に喜びを語った。

20年もオートレース界をリードしてきた。内容も濃い。6月G2川口記念では永井大介、若井友和、中村雅人といったSG覇者を10メートル前に置いたスーパーハンデの位置から勝ち切った。暮れのSGスーパースター王座決定戦では、SG8個目のタイトル奪取で殊勲賞を決定づけた。「昨年はG2川口記念をスーパーハンデで優勝したり、伊勢崎のSGオートレースグランプリで同じくスーパーハンデで優出(3着)して、今振り返っても、ものすごい1年でした。日々の積み重ねが実った形です。困った時にアドバイスをしてくれる周りの選手、関係者はもちろん、応援してくれるファンのおかげで、自分はいつも通りの準備をして一生懸命に走っただけ」と20年を振り返った。

21年の戦いはすでに始まっている。1月には業界表彰の10連勝を飾った。「これからも事故のないクリーンなレースをして、昨年以上の成績は難しいかもしれませんが、超えられたら最高です。今より、いろいろな面で少しでも成長できたら。常に目の前のレースに全力を尽くすだけです。コロナウイルス感染症対策の影響で本場開催に来られず、リモートで見ていただいているファンの皆さまもいらっしゃると思いますが、喜んでいただける活動ができたらいいですね」。青山は成長を意識しながら、感謝の心を胸に秘めて1着を狙い続ける。