レース巧者の中村雅人(40=川口)が、道中逆転で制した。通算61度目、G25度目、今大会は16年以来、2度目の制覇を果たした。2着は有吉辰也、地元の金子大輔が3着を守った。

グレード戦初出場の0ハン深谷俊太がペースを上げられず、有吉と金子が抜け出す展開となった。中村は人気を集めた鈴木圭一郎と荒尾聡より先手を奪い、追い上げ態勢に入った。「調整で良くなってくれた」。エンジンが後押しをして、中盤に金子を突破すると6周バックで先頭を走る有吉をパスした。「スタートを枠なりに切れたのが大きかった。後半までマシンもいい動きをしてくれた」。

19年3月の山陽特別G1プレミアムカップ以来のタイトルを獲得した。「自分でも優勝できると思っていなかった。でも、たまには勝たせてもらいますよ」。うれしそうな表情を見せた。浜松は11月3~7日のSG日本選手権にも出場する。「メンバーもそろうし、いつも通り気楽にいきます」と語った。