デビュー14年目、37歳にして青森でG3初制覇。遅咲きの実力者が松阪で新たな1歩を踏み出した。

河端朋之(37=岡山)は初日特選でまくり不発に終わったが、前場所の青森ではまくってG3初制覇。普通なら「苦労人がようやく花を咲かした」と言われるところだが、この男にはG3勝ち以上の輝かしい実績がある。18年の世界選手権男子ケイリンで銀メダルを獲得。世界選手権でのメダル奪取は93年吉岡稔真(引退)の銅メダル以来、25年ぶりの偉業だった。

ナショナルチームを引退し、競輪に専念しようとしたところで、昨年ヘルニアによる腰痛の手術で10場所、4カ月以上の欠場。2月に復帰し6場所目の青森でG3制覇となったわけだが、まだ完全復活にはほど遠い。

「まだ体調は5割から6割といったところです。ヘルニアの影響で体のバランスがとれていない。左足に力が入らないんです」。

河端は「青森は他のラインがやりあってくれたから勝てた。まだ自分でレースを動かすところまでいっていない」と言う。銀メダリストの理想は高い。準決11Rで初日のうっぷんを晴らすか。