全国24カ所のボートレース場から選抜されたレーサーが覇を競うSG第68回ボートレースメモリアルが23日から、静岡・浜名湖ボートで開催される。SGメモリアル開幕直前コラム第1回は、東京・多摩川ボート選出の長田頼宗(37)に注目。直前の平和島お盆レースで今年初優勝。上り調子で浜名湖に乗り込む。

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長田は平和島のお盆開催レースで、ようやく今年初優勝をマークした。「最近、本当に不調でした。エンジンの引き(抽選運)とかではなくて、自分が良くなかった。(優勝は)そんなもやもやを払拭(ふっしょく)できたと思います」。

優勝の内容も良かった。2コースから、節一足のイン山谷央を差し、道中も浜野谷憲吾の猛追を巧みにかわした。エンジン調整も山谷に次ぐ仕上がり。「ここから盛り返していく」という強い決意が結果に表れた。

5月に選手会東京支部長に就任した。大所帯の東京を引っ張っていく立場。「まだコロナの影響でファンとの交流も思うようにいかないですが、今はしっかりしたレースをすることが大事じゃないかと思う」と話した。東京代表として出場するメモリアル。「SGに回数だけ出てるだけでは駄目。40代の選手もまだまだ活躍している。頑張ります」。お盆の平和島のように、エース浜野谷を超える活躍を期待したい。【中川純】

※明日は「注目選手・下」  

◆長田頼宗(おさだ・よりむね) 1985年(昭60)6月24日、神奈川・相模原市生まれ。ボート93期生として03年11月に多摩川でデビュー、同年12月の平和島で初勝利。通算優勝は43度。15年12月、住之江GPシリーズでSG初優勝を飾る。同期は渡辺浩司、馬場貴也、杉山裕也ら。168センチ、52キロ、血液型A。