富山に徹底先行で名を上げようとするルーキーがいる。甲子園出場経験もある岩元叶馬(21=富山)だ。野球からの転向組で3回目の挑戦で養成所に合格した苦労人。だれが相手でも主導権奪取にこだわり、G1の舞台を夢見て挑戦を続ける。
■父に連れられ富山競輪へ
小学生の頃、岩元叶馬は父親に連れられて富山競輪場でレースを見た。折に触れ、テレビで大レースの実況も見ていた。ぼんやりと将来は競輪選手への憧憬(しょうけい)はあった。
■高岡商時代は2度甲子園出場
小学生の頃から野球に打ち込み、体力には自信があった。自転車部のある氷見高校への進学を考えていたが「スポーツ推薦で高岡商に合格しました。受かるとは思っていませんでしたけど(苦笑)」。野球でも才能が開花して18、19年と甲子園に出場した。高3を迎えて進路を考えた時、「やっぱり、勤め人にはなりたくなかった」と近所に住む重倉高史を訪ねて入門する。3回目の受験で合格した養成所では3回目の記録会でゴールデンキャップを獲得した。競走訓練でも先行にこだわり、徹底して風を切った。「タイムも出るようになったし、脚力は上がったと思います」と自信をつけた。
■積極戦貫き通す
7月、本格デビューを迎えると、ここでも積極戦を貫き通す。7場所を走って21走でバック18本。2戦目の地元、富山F2では3連勝でうれしい初Vを飾った。ただ、4場所目の川崎F2で初めてバック先制を逃して「何もできずに終わって、悔いの残るレースになりました。師匠からも駄目出しされました」と落ち込んだ。
■いずれはG1へ
野球から転向した分、競技経験者との差は大きい。それでも、人に尋ねるよりは自身で探求するタイプだ。「自分で考えて答えを探した方がためになると思う」。レース勘、組み立て、踏み方と突き詰めることは余りある。「人のレースもよく見てます。思い切って仕掛けられるところが自分の長所」。いずれはG1に出場することが目標。岩元の前途は希望に満ちあふれている。
◆岩元叶馬(いわもと・きょうま)2002年(平14)10月2日、富山県南砺市生まれ。小学3年から野球を始め、18、19年夏の甲子園出場。養成所125期生として24年5月富山(576)でプロデビュー。通算成績は27戦11勝。総獲得賞金377万1000円。175センチ、82キロ。血液型O。





















