日刊スポーツ制定「第39回競輪年間三賞」の受賞者が決まった。MVPに該当する殊勲賞には、初めてKEIRINグランプリ(GP)を制し、賞金王にも輝いた郡司浩平(35=神奈川)が、敢闘賞には唯一のG1・2勝を挙げた脇本雄太(36=福井)が、技能賞には全G1で決勝に進出した古性優作(34=大阪)が、ガールズ最優秀選手賞には全4つのG1とガールズGP優勝という史上初の年間グランプリスラムを達成した佐藤水菜(27=神奈川)がそれぞれ選出された。
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脇本雄太が技能賞に選出された。25年最初の豊橋G1全日本選抜を制して史上初のグランプリスラム(G1の6冠とGP制覇)を達成。その後、6月の高松宮記念杯も制して年間2度のG1制覇は素晴らしい成績だった。8月のオールスターで後輩の寺崎浩平を先行策でG1初戴冠に導いたレースも、ファンの脳裏に焼き付いている。
10月の寛仁親王牌開催中に左肘を骨折し、終盤戦は「脇本雄太」の名が消えた。復帰戦のGPでは寺崎の番手回りながら真杉匠の切り崩しに遭い終戦となった。
しかし、26年初戦の和歌山G3決勝では驚異の9番手まくりで優勝。見事な復活劇となり「どう踏んだら肘の痛みがましになるか、それを探りながらのレースだった。この状態で勝てたことは自信になるし、次につながる」と喜んだ。試練を克服した脇本はさらなる高みを目指す。
◆脇本雄太(わきもと・ゆうた)1989年(平元)3月21日生まれ、福井市出身。科学技術高卒。競輪学校(現養成所)94期生として08年7月福井でデビュー(1<1>(2))。22年の平塚GPを制覇。昨年2月の全日本選抜を制して史上初のグランプリスラムを達成。G1以上は全11冠。180センチ、72・4キロ。血液型A。
◆選考過程 競輪祭を終えても激戦だったが、GPの結果を受け、殊勲賞には選考委員の多くが郡司浩平を支持した。G1優勝こそなかったものの、G3最多6度のV、GP初制覇で賞金王に輝くなど、安定感+インパクトの強さが高く評価された。
敢闘賞には全日本選抜、高松宮記念杯で、ただ1人G1・2冠を果たした脇本雄太が選ばれた。史上初のグランプリスラムも大きな理由になった。
技能賞は6つの全G1決勝進出と安定感抜群の古性優作と、日本選手権を制し、他のG1でも活躍した吉田拓矢の一騎打ち。最終的に僅差で古性に決まった。ガールズは年間グランプリスラムの佐藤水菜で満場一致だった。
◆競輪年間三賞 日刊スポーツが87年に創設。1年間(1~12月)の競走を対象として、活躍した選手の中から殊勲、敢闘、技能賞、ガールズ最優秀選手賞を選定し、表彰する。三賞選考委員会は、日刊スポーツの競輪担当記者と評論家らで構成。受賞選手には表彰盾と賞金が贈られる。





















