53年ぶりのメダル獲得を目指す日本は、31日午後6時から茨城・カシマスタジアムで行われる準々決勝でニュージーランドと対戦する。開幕から3試合連続ゴール中のMF久保建英(20=レアル・マドリード)には、今回も試合を優位に進める先制ゴールが期待される。
五輪本大会が現行の16チームによる全32試合制となった80年モスクワ五輪以降、1次リーグ初戦から4試合連続ゴールは過去3人。久保が達成すれば、前回の16年リオデジャネイロ五輪でのドイツFWニャブリらに続く、4人目の最長タイ記録となる。
現在バイエルン・ミュンヘンの主力として活躍するドイツ代表のニャブリは、今回の久保と同様、1次リーグ初戦から3試合連続でチーム最初のゴールを決めた。準々決勝のポルトガル戦では前半に先制点を決め、チームをさらに勢いに乗せた。決勝で開催国のブラジルにPK戦の末に敗れたものの、通算6ゴールでFWネイマール(4得点)らを抑えて得点王に輝いた。
1次リーグ初戦からに限らなければ、5試合連続が最長記録。88年ソウル五輪で、ソ連のFWドブロボリスキが2戦目から決勝のブラジル戦まで5戦連発、通算6ゴール。得点王はブラジルのFWロマーリオ(7得点)に譲ったが、決勝でそのブラジルを下して金メダルを獲得した。
<五輪1次リーグ初戦から4戦連発>
▽80年モスクワ五輪
チェレンコフ(ソ連)1、1、1、1、0、0点→銅メダル
▽12年ロンドン五輪
コナテ(セネガル)1、2、1、1点→8強
▽16年リオデジャネイロ五輪
ニャブリ(ドイツ)1、2、2、1、0、0点→銀メダル