J2アルビレックス新潟は敵地で痛い黒星を喫した。

3日の第32節で下位に低迷するツエーゲン金沢に0-1で敗戦。J1昇格圏の2位京都サンガFCとの勝ち点差は10に開いた。残り10試合となり、就任2年目のアルベルト監督も「J1昇格が厳しくなってきた」と現実を自覚していた。ただ、チームの目指すパスサッカーはまだまだ進化の過程。サポーターのためにも可能性がある限り、上を目指すだけだ。

PKを失敗したFW谷口海斗(26)は試合後、涙を流した。だが、下を向いている暇などない。今季の11ゴールは得点ランキング5位。トップの磐田FWルキアン(19得点)に8点差だが、日本人最多である東京VのFW小池(14得点)には3点差。新潟のエースFWは少なくとも今季のJ2日本人得点王を狙える位置にいる。

ここまで今季加入の26歳アタッカーの活躍もあって獲得した勝ち点は57。昨季42試合で記録した勝ち点に10試合を残して並ぶ。特にホームでは昨季の6勝8分け7敗から9勝4分け3敗に成績上昇。ホームでの9失点はリーグ最少となっている。

次節9日、17位山口を得意とするホームに迎え撃つ。今季のホーム総入場者数はリーグ最多の17万8394人。J1を含めても最多で、アルビサポーターはJ2「4連覇」をほぼ確定させている。【石川秀和】

21年10月3日、金沢対新潟 同点のチャンスとなったPKを外し、悔しがる新潟谷口
21年10月3日、金沢対新潟 同点のチャンスとなったPKを外し、悔しがる新潟谷口