東京オリンピック(五輪)世代のU-24日本代表が26日、五輪イヤー1発目の試合として同アルゼンチン代表との国際親善試合(味スタ)に臨み、0-1で敗戦した。

前半、ドリブルする久保(中央)(代表撮影)
前半、ドリブルする久保(中央)(代表撮影)

MF久保建英(19=ヘタフェ)がトップ下、MF三笘薫(23=川崎F)が左サイドでそろって先発も、チャンスをものにできず不完全燃焼に終わった。チームは27日に福岡へチャーター便で移動し、29日にふたたびアルゼンチンと国際親善試合(北九州)を行う。

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久保はグラウンド全体が見えなかったね。結構動き回って、テレビ映りはよかったかもしれない。でもボールしか見えなくて、無理にこじ開けようとしてはすぐ倒れる悪循環を繰り返した。ボールを持った時のスピードもいつも同じ。これじゃ相手は楽だよ。自分で突破できないんだから、もっと周りを使わないと。仲間も生きないし、独りよがりのサッカーはいいかげん、卒業したらどうなんだ。

試合前には久保と三笘のコンビが注目されたが、三笘がまったく生きなかった。左サイドに張り付くように指示されたんだろう。これじゃ三笘の良さが生きないよ。彼は左サイドから中央に切れ込んでシュートを狙うのが魅力で持ち味なのに、シュートもまともに打てなくて交代させられたことは、不本意だろうな。

久保が詰まり、三笘が孤立したわけだから、本来なら、久保が自ら三笘とポジションを変えるなり、何か変化をもたらさないと。次のアルゼンチン戦(29日)も改善されなかったら、2人の共存は難しいだろうな。久保はこのチームで中心選手なわけだから、もっと戦術眼を高め、グラウンドを広く見渡す余裕が必要だ。(日刊スポーツ評論家)

前半、好機の場面も得点できず厳しい表情の久保(左)(撮影・垰建太)
前半、好機の場面も得点できず厳しい表情の久保(左)(撮影・垰建太)