J1清水エスパルスの練習拠点「清水三保グラウンド(静岡市清水区)」に、サポーターの姿が戻ってきた。10月8日の練習を一般公開。三保グラウンドでの一般公開は、2020年3月14日以来573日ぶり。平日にもかかわらず、約300人のサポーターが集まった。

検温やアルコール消毒など、万全な新型コロナウイルス対策を施された。さらに、同27日の練習も一般に公開された。静岡県三島市在住の20代男性サポーターは「ワクチンも2度打ち終わったので、足を運んだ。近くで選手たちが練習する様子を見学できてうれしいです」と笑みを浮かべた。

サポーターの目は、選手たちにも好影響を与えているようだ。今夏加入のMFホナウド(25)は「サポーターもさみしい思いをしていたと思う。彼らの存在はモチベーションになる」。

DF井林章(31)は「チームがどんな練習をして、いかに細かい部分にこだわっているか伝わると思う。今後も公開の機会があれば」と歓迎した。

チームは現在15位で、降格圏17位以下との勝ち点差は「2」。厳しい残留争いに身を置くが、サポーターの後押しを力に変えて残留を勝ち取る。【古地真隆】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「サッカー現場発」)