6月7日のキリンチャレンジ杯シリア戦(味スタ)と同13日のW杯ロシア大会アジア最終予選イラク戦(テヘラン)に臨む日本代表の海外組合宿が3日、千葉県内で行われた。

 DF長友佑都(30=インテルミラノ)が、日本時間4日未明に行われる欧州チャンピオンズリーグ決勝(ユベントス対Rマドリード)について言及。「僕はインテルの選手なんで、ユーベ(ユベントス)を応援してたら大変なことになるんですけど」と前置きしながら「イタリア代表としては勝ってほしい」と話した。

 ユベントスとリーグで対戦した経験を踏まえ「彼らは本当に隙を見せないんですよね、特に守備は。僕は自分が出てる試合も外で見てる試合も経験してますけど、ピッチに立ってみないとあの感覚は分からないでしょうね」と話す。

 W杯ロシア大会へ向かう日本代表にとって、ユベントスの「隙のなさ」は手本になるべきところ。“生体験”している長友は「文化の違いも関係してくる。彼らは小さいころから勝ち負けにこだわり、練習のミニゲームでさえも、ケンカになるぐらい熱くなる。日本では感じたことはないこだわり。日々、その緊張感を積み重ねていくと差が出る。あと彼らのすごいところはメンタル的な部分。メンタル的な部分がフィジカルをつくっているというぐらい」と持論を展開した。

 日本の選手は残念ながら決勝の舞台に立てていない。「代表選手があのレベルでプレーしていかないと、W杯で結果を残すことがなかなか難しい。決勝でなくてもあのレベルにいないのは、僕らのレベルはまだまだ達していない」と気を引き締めていた。