日本(FIFAランク45位)がイラク(同120位)と1-1で引き分け、W杯6大会連続出場に王手をかけた。

 FW本田が引き分けに終わった試合後、若手の自由なプレーを求めた。「若い選手が自由にやれていない部分がある。やりたいサッカーはしっかりとあって、それをストレートに伝えすぎる監督。自由なことがあってもいいことも監督は伝えている。それ(伝えられたこと)を(若手が)整理できていない。もっと(ピッチ内で)自由にやっていい。もっている力を半分しか出せていない選手も多い。技術的なものではなく、精神的な問題」と厳しい表情で話した。

 ハリルホジッチ監督が求める戦術や動きだけでない、自由な発想でプレーできると認めているからこそ、もどかしかった。井手口や遠藤が先発に抜てきされ、けが人続出の中で原口や久保も本来とは違った位置での役割を与えられた。自身のプレーを含めて納得のできない内容だったようだ。

 31歳の誕生日で国際Aマッチ5試合ぶりに先発し、CKで1アシストを記録した。右腕には昨年11月の親善試合オマーン戦以来のキャプテンマーク。親善試合以外では初めて巻いた。国際Aマッチ通算出場は90に伸ばし、FWカズ(J2横浜FC)を抜く歴代9位タイ。「勝てれば喜んでも良かったけれど、この結果では何も思えない。攻撃陣がもっと点をとれなかったことを反省したい。次は絶対勝ちます。期待してください」。前向きな言葉で締めくくった。【鎌田直秀】