日本(FIFAランク44位)は敵地でサウジアラビア(同59位)に0-1で敗れ、通算6勝2分け2敗の勝ち点20で予選を終えた。既にB組1位で6大会連続6度目の本大会出場を決めていたが、無得点での黒星はハリルホジッチ監督就任以降初めて。気温30度を超える完全アウェーの戦いの中、後半18分に先制され、追いつけなかった。「辛口ジャッジ」でおなじみの日刊スポーツ評論家セルジオ越後氏は、2次予選から全18試合にフル出場したDF吉田麻也(29=サウサンプトン)をMVPとした。

 今回の予選を通じてのMVPは吉田だ。2次予選から全試合フル出場し、ゴールも決めた(計4得点)。コンディションが整っていた。サウジアラビア戦後のテレビインタビューで今後についてこう言った。「大切なのは自分のチーム(サウサンプトン)に戻ってしっかり試合に出ること。しっかりコンディションを整えて、チームでも代表でもいいパフォーマンスを出せるように」。これはハリルホジッチ監督が言わなきゃいけない言葉なんだ。それを吉田が言った。代表では選手強化はできない。選手は所属クラブで成長する。