MF乾貴士(30=ベティス)が日本代表では4年ぶりとなるゴール、しかも後半6、18分に2発決める大活躍で、西野ジャパンに待望の初ゴール&初勝利をもたらした。

 1点を追う後半6分、オーバーラップしたDF昌子源(25=鹿島アントラーズ)のパスを受けたMF香川真司(29=ドルトムント)からのパスを受けた乾は、香川とクロスするようにゴール正面にドリブルすると、そのまま右足でゴールを決めた。後半18分には、FW武藤嘉紀(25=マインツ)が右サイドから中央に出したパスを、香川が右足かかとで1タッチすると、走り込んで右足で合わせて決めた。

 乾は試合後、1点目について「前半、決定機を外してしまった。でも、いいサッカーをしていて、自信を持っていた。練習で、よく打っていたけれど最近は感じが良く、その形を作れたら決められると思った」と振り返った。

 2点目については「セカンドボールを狙っていたら、真司がいい形で触ってくれた。コースは甘かったが、うまく入った」と笑みを浮かべた。

 苦境が続く日本代表で一躍、救世主となった。それでも「みんなが走って戦った結果。(MF山口)蛍、(DF酒井)高徳、(昌子)に助けられた。僕の守備は改善しなければいけないけれど、みんなでいい試合が出来たと思う」と守備陣にも感謝した。

 初のワールドカップ本大会に向け「とにかく難しい戦いは分かっている。本当の戦いは次。調整してしっかり入りたい」と気を引き締めた。