6月に開幕するFIFAワールドカップ2026(W杯)北中米大会に臨む日本代表が25日、千葉市内で始動した。初日は13人が参加し、約1時間のトレーニングで汗を流した。キリンチャレンジカップのアイスランド戦(31日、MUFG国立)メンバーに限定で選出されたDF吉田麻也(37=LAギャラクシー)は、合流への葛藤を明かしながらも、強い思いを抱いて参加。豊富な経験を伝え、魂を注入する覚悟を口にした。
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緊急招集のDF吉田が、初日から先頭に立ってチームを引っ張った。22年W杯カタール大会以来、3年半ぶりの代表活動に「いろんな勝手を忘れていることに驚いた。練習着をどこに取りに行ったらいいのかもわからなくて」と苦笑い。それでもウォーミングアップからDF長友と先頭を走って存在感を示し、積極的に声も出して盛り上げた。
代表メンバー発表後に、森保監督から電話で「今まで日本サッカーへ貢献してくれたことに対しての感謝の場としたい。チームに経験を伝えて欲しい」と“オファー”を受けた。「W杯の準備の邪魔になるんじゃないか」と迷い、長谷部コーチにも「大丈夫なのか?」と確認の電話を入れたが、最後は代表への思いで決断した。「自分にできることはまだあるんじゃないかなというのが一番の決め手だった」。日本の飛躍に少しでも貢献できるなら。その思いを胸に合流した。
闘将の復帰は早くも好影響を与えている。「彼とは苦しいこともつらいこともいっぱい経験して、乗り越えて今がある。兄弟が来た感じ」と喜びを語った長友は「経験は段違い。五輪もW杯も3度経験している。そんな選手、日本には誰1人いない」と歓迎。米MLSでプレーする吉田から「ダラスは行きたくないぐらい暑い。モンテレイは中東みたい」などと現地情報を得られることも「かなり大きい」とうなずいた。名古屋下部組織の後輩にあたるDF菅原も「ずっと尊敬している先輩。『吉田を見て育ちなさい』と言われてきた選手だからうれしい」と共闘に目を輝かせた。
帯同は6月1日まで。「お客さんとして来ているわけじゃない。このチームがW杯で勝つ可能性を1ミリでも、1%でも上げられるように、自分の持っているものを1つでも伝えていけたら」(吉田)。W杯の厳しさも知る37歳が、自らの全てを注ぎ込んで本大会での躍進を後押しする。【永田淳】

