ワールドカップ(W杯)ロシア大会を視察している日本協会の関塚隆技術委員長(57)が11日(日本時間12日)の準決勝クロアチア-イングランド戦後、モスクワ市内で取材に応じた。日本の敗退後は当地で3試合を見て情報収集。その間、代表の次期監督候補に森保コーチが挙がっていることに、具体名には言及しなかったものの「日本に帰ってから(20日の技術)委員会で(候補者名を)挙げて話します」と話した。

 田嶋会長とは「先ほど会って話しました」と試合会場でトップ会談。新監督について話し合ったとみられる。元ドイツ代表クリンスマン氏ともFIFAラウンジ内で会ったといい「会長とクリンスマンさん、マテウスさんが話をしてましたよ。内容は分かりませんけど」と笑顔を見せたが、田嶋会長は同氏について「99%ない」と断言している。

 関塚氏は近日中に帰国予定。「契約事だから、しっかり手順を踏まないと。今回の結果をしっかり報告して決めていきたい」。選定に当たって「これからの日本を、次の4年間を託すことになるので」と慎重に交渉を進める考えを示していた。(モスクワ=木下淳)