ワールドカップ(W杯)ロシア大会で、監督として日本代表を16強に導いた西野朗氏(63)が3日、出身地のさいたま市役所を訪れ、市のスポーツ特別功労賞を受けた。市民から拍手で迎えられると「熱い声援をいただき感謝したい」と述べ、「今後は経験値を生かしてサッカーに携わっていけたら」と語った。

 1次リーグ突破のため、負けていたのに試合終盤でボール回しに終始したポーランド戦を「翌日、選手やスタッフに謝った。そこまでして上に進む必要があるのかと考える選手もいるかもしれないと思った」と振り返り、2点差を逆転された決勝トーナメントのベルギー戦は「非常に悔いが残る」とした。W杯を目指す子どもたちには「たくさんの情報がある時代だが、目標となる選手への憧れを胸の中に強く持ってほしい」とエールを送った。