日本人初の兼任で新生サッカー日本代表を率いた森保一監督(50)が11日、初陣コスタリカ戦(パナS)を3-0の勝利で飾った。

7日チリ戦が北海道胆振東部地震で中止になり、4日遅れで迎えた初戦。広島監督時代の教え子で初招集のDF佐々木が前半16分に先制オウンゴールを誘い、後半にMF南野、MF伊東が続いた。世代交代しながら地震、台風に襲われた北海道と大阪に白星を届け、初の8強を目指す22年ワールドカップ(W杯)カタール大会へ好発進した。

<森保監督と一問一答>

(冒頭に)自然災害でつらい思いをしている全国の方々に、選手たちが走り、粘り強く戦う姿を見せて励ましのエールを送ってくれた。札幌では手厚いサポートを受け、大阪では練習場のJ-GREEN堺が台風で使えなくなった中、ガンバ大阪さんがグラウンドを貸してくれた。すべてに感謝。

-初采配を終えて

選手には「良さを最大限に発揮してほしい。そのためには周りと支え合い、つながってプレーすることが必要」と言った。実践してくれて、監督しては幸い。

-布陣がサンフレッチェ広島時代の3-4-2-1でもW杯の4-2-3-1でもなく4-4-2だった理由は

1つの形にこだわらず柔軟に対応してほしかった。システムはあっても原理原則は変わらない。交代も、臨機応変に対応するために試合を見ながら考えた。W杯で西野監督から学んだ。

-8月のU-21代表から1カ月、A代表と2つのチームを見てきた

アジア大会では最大7試合を戦えた。その後、こうしてA代表を教えてみて、やはりAの方がレベルが高いと感じた。監督の私がこの経験を今後、下の世代に伝えていけることが大きい。

-初A代表。気持ちは

個人的には特別と思わなかった。一戦に懸ける思いはクラブでも同じなので。