日本代表DF酒井宏樹(28=マルセイユ)は、フランス1部リーグのライバル・パリ・サンジェルマンでプレーするウルグアイ代表FWエディソン・カバニ(31)と日本代表が対戦したことについて「あれを体験した若い選手には、有意義な90分だったと思う」と語った。

酒井は試合後、カバニとの対戦について聞かれ「やっぱり、あれだけの選手。一瞬でも気を許せば点にはなる」と、かみしめるように語った。その言葉どおり後半12分、DF三浦弦太(23=ガンバ大阪)がGK東口順昭(32=G大阪)に不用意に出したバックパスをカバニに奪われると、東口もかわされてゴールに押し込まれ、一時は2-2の同点に追いつかれた。

酒井自身は後半14分、MF堂安律(20=フローニンゲン)のA代表初ゴールを演出した。右サイドでウルグアイのパスをカットした堂安のパスをワンツーで折り返すと、堂安が抜けだして左足でゴール左に決めた。「比較的、相手のサイドバックが上がり気味だった。逆に律が下がりすぎないように。僕と(遠藤)航で相手のコースを消せれば、ボールを奪った時、すぐに律が一気にカウンターする。相手が低い位置にいれば…そこは駆け引き」と振り返った。

酒井は試合後、ミックスゾーンでカバニとハイタッチをかわした。29日にホームのベロドロームで対戦予定で「またパリとやるんで。頑張ります」と笑みを浮かべた。【村上幸将】