UAEで行われているサッカー・アジア杯日本代表主将のDF吉田麻也(30=サウサンプトン)が12日、SNSで、11日に引退会見を行い現役引退した大先輩、元日本代表GK楢崎正剛さん(42=名古屋)への思いをつづった。

「僕にとって楢崎正剛というフットボーラーは、この短い文章では表せられないくらい特別です。

グランパスに入った時から彼と一緒にプレーする事を目標にしてきました。いつしかその目標はトップチームだけではなく日本代表で。というものに変わりました。

結局その夢は叶いませんでしたが、彼のプロフェッショナリズム、謙虚さ、確かな技術、学ぶべきところだらけの彼の背中を僕は今なお追い続けています。そして、これからは違う形で日本サッカーの発展に携わって下さる事を願っています。

ナラさん、本当にお疲れ様でした!」

吉田は07年に名古屋グランパス入り。下部組織育ちで、その前から守護神で主将だった楢崎さんのもとで成長。欧州移籍後もオフのたびに名古屋に足を運んで会い、楢崎さんも15年オフに英国まで吉田を訪ねるなど、特別な関係といえる。

吉田は最後に、古巣に、こんなお願いをした。

「最後にグランパスの皆さん、これほどまでにクラブに貢献した選手は他にいません。

是非サポーターの前で盛大に見送ってあげてください!よろしくお願いします!」

現役最後となった18年シーズンは公式戦で1度も起用されず、引退発表がシーズン終了後の年明けでファン、サポーターに見送られることなく旅立つことになった楢崎さんのため、そして熱心なサポーターのため、クラブに呼び掛けた。