日本サッカー協会(JFA)が30日、都内で会見を開き、9月5日のキリンチャレンジ杯パラグアイ戦(カシマ)と同月10日の22年W杯カタール大会アジア2次予選ミャンマー戦(ヤンゴン)の2試合に臨む日本代表を発表した。

6月のFC東京からスペイン1部レアル・マドリードへ完全移籍して現在は期限付き移籍でマジョルカでプレーするFW久保建英(18)がメンバー入りした。

森保ジャパンが発足してからの主軸であるMF中島翔哉(ポルト)、MF南野拓実(ザルツブルク)、MF堂安律(PSV)らも順当に選出された。この「三銃士」と同じ2列目を主戦場とする18歳が交わることで、新たな化学反応と競争が生まれることが期待される。

久保は6月のキリンチャレンジ杯エルサルバドル戦(仙台)で代表デビュー。そのまま東京オリンピック(五輪)世代中心で臨んだ南米選手権(ブラジル)に出場し、チリ代表ら南米の強豪国を相手にキレのあるプレーを見せた。

南米選手権の期間中に、日本人初となるレアル・マドリードへの加入が決定。日本代表デビューを果たしたばかりの日本人選手がJリーグから世界最高峰クラブへ移籍するという衝撃的なニュースで、世界中の注目を集めた。

大会終了後には一時帰国後、スペインへ。トップチームの一員としてカナダ、米国での開幕前キャンプに参加。米国でのインターナショナル・チャンピオンズ杯ではバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)との試合でトップチームでの実戦デビューを果たした。

今季はレアル・マドリードの下部組織であるカスティージャ(3部相当)でプレーする予定だったが、同国1部のマジョルカへの期限付き移籍が決定。9月1日のリーグ戦が、マジョルカでの自身の初陣となることが濃厚な状況となっている。

代表デビューからめまぐるしい日々をすごし、ふたたび日本代表のユニホームを身にまとうことになった。