国際親善試合キリンチャレンジ杯(5日、カシマ)で日本に0-2で敗れたパラグアイのエドゥアルド・ベリッソ監督(49)が、試合後会見に出席した。

-まず試合を振り返って

フィジカル面で、日本と互角な戦いをすることができなかった。1対1、FW2人(大迫と南野)と左サイドハーフ(中島)の守備に苦戦した。後半は秩序が乱れずに戦うことができたが、すべてにおいて日本が我々を上回っていた。勝利にふさわしかった。正直、疲労が影響していて、いいリズムを維持することができなかった。言い訳したくないが、長距離移動の影響も大きかった。

-初めてプレーした選手の評価を。チームとしては理想には程遠いか

現状、組織面では我々が思い描くようにはいっていない。前半は守備に問題が多かった。自陣のゴールに近いところでしかボールを奪えず、攻撃も、相手ゴールの遠くでしかプレーできなかった。長距離移動、準備時間の不足が影響した。ただ、後半のサムーディオのプレーは良かった。代表戦は初めてだったけど、彼から危険なプレーが生まれていた。ラモン・クリスティアンに関しても、難しい状況で試合に入ったが、2人が入ってからチームの状況が改善されたと思う。

-日本の攻守についての印象は。気になった選手は

0-2にふさわしい試合だったし、もっと差が開いてもおかしくない展開になった。中島選手。彼から非常にスピーディーで、縦を利用した攻撃が生まれ、守るのに苦労した。相手のカウンターを受けないために引いて守らざるを得ない状況が続いた。守備も強固だった。

-日本で期待されている久保建英選手について

相手の守備を崩す特長を持っている。後半、何度もチャンスをつくりだしていた。

-日本戦に向けたプランの振り返りと次のヨルダン遠征について

フィジカル面、1対1の場面で思うようにプレーできなかった。もっと前で守りたかったが、引いて守らざるを得なくなった。中島と、2名のFWから展開される攻撃に苦戦した。後半は、やや我々の狙いに近い戦いはできた。ヨルダン戦に向けてポジティブにとらえ、改善していきたい。

-途中からシステムを4-4-2に変えた

中盤の中央をしっかり守りたかった。サンチェスの背後を取られることが多かったので、そこを修正してライン間で日本のFWをプレーさせないことを意識した。いい形で守れるようにはなったけど、ミスが多かった。ヨルダン戦に向けて修正していきたい。