オーストリア遠征中のサッカー日本代表(FIFAランク27位)はメキシコ(同11位)と対戦し、0-2で敗れ、20年の最終戦を黒星で終えた。

10月の遠征から3試合連続無失点を続けていたが、後半はメキシコの圧力に押され、相手エースFWヒメネスに個人技で崩されゴールを許すなど、強豪国の壁は高かった。

MF原口元気(29=ハノーバー)は前半の決定機を決めきれなかった攻撃陣の「質」を敗因に挙げ、「チームとして素晴らしい入りをして、良い形はつくれていたが、前の選手が仕留めきれなかった。チームどうこうではなく、前の選手のクオリティーの部分」と唇をかんだ。

W杯8強を目指し「倒さなくてはいけないレベルの相手」と話していたメキシコに、力の差を見せつけられた。18年のW杯ロシア大会で、2ー0から逆転負けしたベルギー戦と同じ、格上の底力を痛感させられる敗戦に「まさにフラッシュバックした。終わった後に、何で毎回こうなるんだという感情になった。簡単に勝たせてくれない相手だが、正直、またかという感じ。今日がW杯でなくてよかった。(残りの)2年間を無駄にせず、W杯にいって、そこで同じ思いをしないようにしたい」と話した。