プレミアリーグ・トットナム所属の韓国代表FW孫興民(ソン・フンミン、28)が、25日の日韓戦(日産ス)メンバーに入った。

韓国サッカー協会は15日、日本戦の招集メンバー24人を発表した。孫は14日のアーセナル戦で前半19分に左太もも裏の筋肉系故障で交代した。負傷の具合によっては今後エントリーから取り消される可能性もあるが、負傷の孫を入れるほどの意気込みで、本気モードの韓国が日本にやってくる。

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韓国の至宝が、日本にやってくる。今季トットナムで公式戦41試合出場18得点16アシストを記録した孫が、日本戦メンバー24人に入った。孫は14日のアーセナル戦前半19分に左ハムストリングスの異常で負傷交代した。ピッチを退く際には、足を引きずりながらも自力で歩いた。

イングランドから日本までは、10時間を超える移動などもあり、試合直後、韓国各メディアは電子版で「孫興民は日本戦ピンチ」の見出しでメンバー入りに否定的なニュースを出したが、同協会の発表で一転した。

韓国代表のベント監督はメンバー発表会見で「孫の負傷は今朝の試合で確認できている。まだ検査結果などの詳細はまだ出てない状況で、韓国協会と(トットナムとの)コミュニケーションが必要だ。検査結果を確認し、メンバーに残すか、外すかを最終決定する」と話した。

韓国協会幹部は「時差の関係でコミュニケーションがうまく取れていないが、トットナムと話をして、なるべく早いタイミングで参加できるかを発表します」と話すにとどめた。孫は韓国代表の主将を務めており、欠かせない存在。負傷の孫をメンバーに入れるほど、韓国は日本戦に対する意気込みが強い。

今回のメンバーは孫を含む欧州組4人、Jリーガー4人、カタールリーガー2人、Kリーガー14人で構成された。親善試合として日韓戦は10年ぶりの実施となる。その間、東アジア選手権(E-1選手権)など国内組では対戦したものの、今回は言い訳のできないフルメンバーの勝負になる。【盧載鎭】

◆孫興民(ソン・フンミン)1992年7月8日、韓国春川市生まれ。10年から韓国代表に選出され、18年に主将に。08年にFCソウル・ユースからハンブルク・ユースに加入し、09年ハンブルク2軍、10年から同クラブのトップ契約。13年にレーバークーゼンに移籍し、15年からトットナムと契約。ブンデスリーガ通算135試合41得点9アシスト。プレミア通算188試合66得点38アシスト記録。韓国代表89試合26得点。19年にはバロンドール候補に挙がった。183センチ、77キロ。